女性議員を増やすためにできること(初期案)

女性議員を
今後の流れ
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 「4年後、北相木村議会議員の半数を女性に」をテーマに話し合っていくにあたり、今後どのような活動を行っていこうと思っているか、現段階での考えをざっとまとめてみました。

まずは集まってどのような活動をしていくか、話し合う

 正直、こうしていこうという明確な方針は決まっていません、というよりどうしたら良いのか分かりません。考えて思いあぐねていても前進しないので、まずは行動を起こしましょう、と考えています。

 ですので、まずは興味をもっていただいた方に集まっていただき、今後どのような活動を行っていけばよいかを探るところから始めたいと思っています。今後の活動の見通しを立てるというよりも、まずは何から始めたらよいか、今後の見通しを立てるために、何をすれば次のステップに進めるか、を考えていく作業になるかと思います。

 また、事前に複数の方に意見を伺ったところ、「活動の趣旨は理解できるし良い事だと思うが、実際に参加するのには抵抗がある」という声もいただきました。活動に直接的には参加しないけれども、活動の経過を見ていただいたり、時には客観的に見た意見を寄せていただいたりといった参加の方法もありなのかなと思っています。

 そもそも「4年後、北相木村議会議員の半数を女性に」というテーマが妥当なのか、について考えていく必要があるのかも知れません。

ひとりひとりの意識を変える

 個人的にはこの「みんなの意識から変える」ということが一番大事なことなのではないかと考えています。ただ、そのためにどのようなことができるのか、というのが難しい。おそらく社会の最小単位である家庭、少し広げて地域社会、職場、もっと大きく都道府県や国での男女平等に対する姿勢、考え方がそれぞれ関係し絡み合っているので、どこをスタートに変えていけばよい、というのが難しいのだと思います。

家庭での役割分担を考える

 まずは社会の最小単位である家庭から、男女平等、男女の役割分担について考えることによって、これまでの意識を変えていくのが一番最初の取組になるのかなと思っています。

 各家庭の家族構成、子どもの成長段階や多世代同居、職種等々、家庭の事情によっても役割分担に対する考え方などは変わるので、どのような分担が正解、というのはないのではないかと思います。ただ、男性の役割はこう、女性の役割はこうあるべき、といった固定観念をなくしていく、それによってその時の家庭の状況に応じて役割をフレキシブルに変えられる、というだけで意識はだいぶ変わっていくのではないかと思います。

意識を変えていくためにどうするかを考える

 「女性議員を増やすということ」でも書きましたが、例えば80代のご夫婦に男女平等を説き、役割分担を見直して家事も平等に行いましょうといっても、それは無理ですし、意味のないことでもあるかもしれません。また、役割分担の内訳も時代によって変わってくるものだと思います。一方に過度な負担がかからないように、不都合があること、非効率なことなどを見直して、男女平等の観点から役割分担を考え直していくことによって、現代版の男女平等の考え方を、「みんなで考える」ということが重要なのではないかと思います。

 もちろん人によってそれぞれ考え方は違いますし、何を重視するかによってもその形は変わってきます。これ、といったものを決めるものではなく、このような考え方ができるといいね、このように行動できるとよいのではないか、といった漠然としたものを作っていくのでいいのではないかと思います。あとはそれぞれ個人、家庭でアレンジすればいいのではないかと思います。

 そして、政治に関心を持つこと、意思表示をすること、さらに政治(活動)は男性に任せておくもの(女性は口を出すべきではない、でしゃばるものではない)という考え方を改め、それぞれの立場で活動をし、具体的な行動として意思表示をしていかないと社会は変わっていかない、良くなっていかないという意識になることが必要だと思います。

制度から見直す

 女性の政治参画を促すために、先進各国ではクオータ制の導入などが実施されていることは「女性議員を増やすということ」でも書きました。ただ、それには土台となるひとりひとりの意識の変化が必要で、制度上の見直しとともにそれを支える意識の変革という両輪を同時に動かしていくということが必要なのではないかと思います。また現実問題として実際に女性議員が少ない中では、実効性のあるクオータ制の導入は難しいというのが現状だと感じています。なぜなら、女性の政治参画は必要と表面上は表明していても、現職の男性議員は実効性のある女性参画の制度化を実現してしまうと職を失うおそれがあるから。

 まずは国の制度を見直すのではなく、より地域社会に密着した、身近な地方からの見直しが有効なのではないかと思います。有権者の声が直接届くので、より現実的な、実現可能な制度を作りやすいように感じます。

村議会の現行の制度を見直す

 まずはより身近な政治の場である村議会の現行の制度を見直すことから始めるのがよいのではと思います。

 何が女性議員の参画・活躍の障害になっているのか、どのような制度が必要なのか。クオータ制のような制度が必要なのか。または議会の開催時期、開催時間帯、開催方法、議員報酬などの制度なのか。この辺りは議員経験者の方たちと意見を交わしながら、何が実現可能なのか等も含め、検討していかなければならないかなと考えています。

 また、障害となっている制度を洗い出せたとして、その後は、現職の議員と協力しながら制度の変更を試みていくのか、または女性議員が誕生してすぐに行動を起こせるよう、準備していくのか。そういったことも考えていかなければならないでしょう。

村役場の役割を考える

 社会の最小単位である家庭での男女の役割分担を考えることにより、意識を変えていく。本来であれば家庭と深いつながりのある職場も連携してそのような動き(役職登用の男女平等、子育て・介護休暇の男女取得等々)ができればよいのですが、なかなか民間企業は初期段階においては難しいかもしれません。特に地方の地域社会では中小企業が中心になるので、そういった動きは大企業に比べてなかなか難しい部分があるかと思います。

 そこで、地域社会の中では雇用主としてかなりの割合を占める役場から変わっていく必要があるのではないかと考えています。。女性職員を積極的に役職につけるようにしたり、子育て・介護休暇の所得機会を男女平等にするなど、地域社会の意識を変える、雰囲気を変えるのに果たせる役割は大きいのではないかと思います。

政治への女性参画への知識を増やす

 まずは女性の政治への参画を促すために、どのようなことが必要なのか、有効なのか、といった知識をみんなの共通認識として増やしていくことも大事だと思っています。ここで重要なのが「みんなの共通認識として」という点です。

取組事例を調べる

 人の考えられることにはおのずと限界があります。有効なのはすでに行われている各地の取組事例を見てみること。

 まずは先進各国がその歴史の中で、どのような経緯で女性進出を実現してきたか。事例を見てみることは今後の活動を考える上で参考になります。ただその前提となる条件が日本とは大きく違う場合があるので、その点は注意しなければなりません。

 また、成功している事例は少ないかもしれませんが、日本国内での取組事例は前提条件が似ている場合が多いため、参考になるかも知れません。

 いずれにしても歴史、過去の事例から学ぶことは多いように思います。

先駆者の意見を聞く

 他の事例を参考にするという意味では、すでに女性議員として活躍されている方の意見を聞くことも重要なヒントになると思います。

 どのような経緯で女性議員になったのか、家庭や職場等における援助はあるのか、活動をしていくにあたって障害となっていると思われることはあるのか、制度的な問題はあるのか等々。

広報活動を行う

 このような考えに賛同し、一緒に活動してくれる人たちの意識が変わることも大事ですが、周りの人たちの意識が変わらなければ大きな流れにはなっていきません。活動を通じて得られたものを、地域社会にどのように伝えていくかが大事になってくるかと思います。

 先ほども書いたように活動を通じて得られた考え・知識を地域社会の「みんなの共通認識」として広めていくことがきわめて重要であると思います。そのためにどのような意見が出て、どのような活動を行い、その結果どのようなことを得られたのか、失敗した事も含めて、すべて詳細にこのホームページに掲載するとともに、いかにして地域社会に広めていくかについても考えていかなければならないと思います。

他のグループと連携する

 小さな村での活動だけでは大きな流れにはなっていきません。同じような活動をする全国のグループと連携することによって、より大きなことができるかも知れません。

 考え・知識を共有することもできますし、他のグループで行った活動を参考にすることもできます。また広報活動もより効果的に行うこともできます。

 以上、このようなことを漠然と考えています。

ご興味がある方はcontact@kaza-mi-dori.comまでご連絡ください。

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